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【レポート】2023.6.28 芸術士と先生方の懇談会を実施しました
事業開始から15年目となる高松市の芸術士派遣事業。令和5年度の派遣先は100施設となりました。 希望する公私立保育所・こども園・幼稚園に芸術士を派遣し子どもたちとの芸術士活動を展開しています。
高松市のページです
芸術士派遣事業では、毎年参加施設の先生、芸術士で集まる懇談会を実施し交流しています。
先日、高松市美術館講堂で今年度の懇談会を行いました。
『活動のタネの見つけ方』と題して、普段の保育の中から、芸術士活動へつなげるヒントを具体的なエピソードを交えて紹介しました。
特別な道具や材料がなくても、発想次第で
芸術士活動は日常につながっていくことが大切だと考えています。
このテーマにもとづいて、長野由美芸術士より保育生活の中のテーマから実践報告をしていただきました。
タイトル:【イス戦争】
ある保育園の教室にひとつだけ他より高いイスが一つありました。
そのイスは「すごいイス」と呼ばれ、いつも取り合いでした。
ある日2人の男の子が、そのイスを取り合って大喧嘩!
先生も大激怒!!!
それを見た芸術士は、よし、椅子戦争をしよう!となり、
みんな一人一つのイスを思い思いに飾り、自分だけの「すごいイス」を製作。2日目はそのイスをバディとし、チーム戦でイス取り合戦をしました。
最後は次に使う子たちのために、飾りをすべて取り元通りに。
イス戦争が終わるころには、誰も「他より少し高いイス」を取り合わなくなりました。
なぜって、自分の椅子が一番だから!
子どものこころをよく観察し、そのこころの動きに寄り添っているゆみさんらしい、素敵なエピソードです。
報告の後は簡単なワークショップをしました。
「机に置かれている絵は、ある男の子が日曜日に体験したことを絵に描いたものです。
みなさん想像して、言葉や情景を考えてみましょう!」
グループトークでは普段交流の無い先生や芸術士同士で、自身の園での取り組みや、こんな時どうしてる?など活発に意見交換していました。
芸術士は毎日同じ園に通えている訳ではないので、(高松市の多くの園では月2回ペース)
園に芸術士がいない日の先生方の関わりが芸術活動継続のポイントにもつながってきます。
そのために、芸術士活動で大切にしている関わり方・マインドをもっともっと現場に共有し根付かせていけたら
更に素敵な子どもたちの環境が整っていくのではないかと思います。
これからも引き続き交流を深めていきましょう^^
長野さん、発表お疲れ様でした!
参加してくださった先生方、芸術士の皆さん、お疲れ様でした!!