芸術士のいる保育所

お知らせ

2024/07/4

事業開始から16年目となる高松市の芸術士派遣事業。

令和6年度は市内97施設へ芸術士を派遣しています。

高松市は希望する全ての公私立保育所・こども園・幼稚園に芸術士を派遣し子どもたちとの芸術士活動を展開しています。

高松市のページです

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/youchien_hoiku/kodomoen/geijutushi_haken/index.html

 

毎年、参加施設の先生、芸術士で集まる懇談会を実施し意見交換をしています。

6月26日に行われた懇談会のレポートをお送りします。

◯テーマ

芸術士活動って何なのかをまず 再確認できたらということで、

活動に参加して2年目の「なおちゃん 芸術士」に

新鮮な目で捉えた1年間の出来事をレポートしてもらいました。

専門は絵画造形です。

 

【芸術士活動をして、見えてきたことについて】

芸術士の仕事というのは、まさに私の疑問に答えを与えてくれました。

「結果を求めない、過程を大切にする」という方針は、私が 芸術に対して感じていた 魅力 そのものでした。

私は完成した絵よりも作っている時に考えている時間そのものに価値を感じているんだと気づかされました。

そして、かつては 画家は社会から逸脱した存在だと私は思ってしまっていたんですが 、

今は逆に アーティストは社会をつなぐ人になっているんだということにも気がつきました。

一見 交わることがない 業種の人たちとアート活動を通して繋がって同じ目標に向かって 問題解決を目指していく

芸術士はその一つだと理解しました。

【特に印象に残った 芸術活動は】

ある日の振り返りで先生から悩みを打ち上げられた日がありました。

友達の作品に影響を受けすぎて みんな同じ 絵ができてしまうというものでした。

その日からはその解決に向けた活動を考えるようになりました。

具象画だと書き方が わからなくてちょっと 隣を見てしまったりするならば、

抽象表現にしてみようと試行錯誤するものの、抽象画にも関わらず隣の子と全く同じに仕上げる子がいました。

それでどうすればいいのかな と悩んだ末、絵から離れてみることにしました。

 そこで、「毛糸を張り巡らせる空間遊び」をやってみました。

その活動では全員心身解放していて、活動後は 今まで 口数が少なくて私にあまり心を開いてくれなかった子供が

その日の終わりは私の目の前に来て「今日の楽しかった」と言葉を発してくれたんですね。

この時にやはり 課題を与えるよりもまず心を 開放させてあげることが大事なんだなと実感しました。

次の活動の回はその時 使った毛糸を 材料にして自由工作にしました。

その回はみんな作りたいものを作って、人のことは全く指摘しないで

むしろ 素直に「それ どうやってやったん?」 と質問できてたんですね。

 心の解放を経験したからこそ強い自分と向き合えて そして友達の表現も認めることができたんですね。

このことは このクラスにとってとてもいい経験になったと思いました。

これらの経験は先生からのクラスの悩みを振り返りで聞けていたおかげだったので、活動後の振り返りの大切さを感じました。

 

この後は 石塚さんの話から「振り返り」をテーマにグループディスカッションをしました。

◯振り返りの重要性 

◯振替の方法 

◯振り返りの時間 タイミング

◯どのような振り返りが理想か?

など、

各園でのいろんな 振り返りの方法やエピソードを意見交換しました。

なおちゃん芸術士の場合は、子どもたちの心の開放ができたことで、みんな自分の思いの込められた表現ができたんですね。

(これはすごくうまくいった パターンで、必ずしも毎回毎回うまくいくわけではないんです😅)

先生と芸術士の対話をもっともっと、大切にしていきたいと感じた懇談会でした。

なおちゃん芸術士、発表お疲れ様でした!

参加してくださった先生方、芸術士の皆さん、お疲れ様でした!!

2024/07/4

芸術士紹介ページを更新しました

令和6年 新しい芸術士が増えました。

🟠県外から移住した YUUさん

🟠陶芸作家 ニシクミさん

🟠保育所時代芸術士体験のある芸術士チルドレン さつきさん

🟠徳島の造形作家 早渕さん

などなど 6名が参加します

https://geijyutsushi.archipelago.or.jp/?page_id=702

アーキペラゴ芸術士は総勢34名となりました。

(過去参加した芸術士さんを含めると累計69名!)

同じく島根県津和野町にも、3名の芸術士さんが活動されています

https://tsuwano-mm.org/consortium/machi59/

津和野の芸術士さんたちには、今月高松に活動視察にお越しいただき

高松と津和野の芸術士さん同士の交流の場を持ちたいと思います。

⏩次回 視察交流をレポートします!

2024/06/21

つくば国際短期大学保育科の学生さまを対象に、芸術士®むーさんによる講座「からだで(と)はなす」セミナーを実施しました。

むーさんの遊びの実践紹介と実技で

心とからだがほぐれる充実した1日となりました。

実施の様子や参加者のご感想はこちらからご覧いただけます(つくば国際短期大学HP)

https://www.ktt.ac.jp/tijc/news/news_20240531seminar.html

むーさんのヒントを種に、これから学びを広げていただければ幸いです。

また、どこかでお会いできる日を楽しみにしています!

2024/05/22

コロナ禍で中止していた、芸術士活動 視察ツアーを再開します。

日程は2日間ご用意いたしました。

芸術士活動に興味のある方、実際に活動を体感できる視察ツアー是非ご参加ください📩

【日程①】2024年9月17日(火)わかな 芸術士 ※申込締切日2024年9月3日(火)

【日程②】2024年11月28日(木)モーリエール瞳 芸術士 ※申込締切日2024年11月14日(木)

※【日程①】は定員に達したため受付を終了します。

※【日程②】は定員に達したため受付を終了します。

【視察場所】香川県高松市内の保育園および幼稚園

【参加定員】各日程5人(先着順)

【参加費】13200円(税込)

【スケジュール】

事務所集合:9:00

現地視察:9:30~11:30

(昼食)

講座:13:30~15:45

定員になり次第締切します

視察をご希望の方は「芸術士視察ツアー参加希望」と明記の上、お名前・ご住所・連絡先・希望の日程・参加人数・参加理由をお知らせください。

折り返し、メールにて詳細をご連絡いたします。

📩【申込はこちら 】

2024/03/6

今年度の冊子は、令和5年度JA共済連香川の地域貢献活動「芸術士®︎とこどもたち」の小冊子付き!

この機会にぜひ、ご覧いただければ幸いです。

本冊子ご希望の方は、メールにて令和5年度高松市芸術士派遣事業活動報告書「芸術士®とこどもたち」希望と明記の上、ご希望の必要部数・お名前・ご住所をお知らせください。

折り返し、ご寄付支援金の振込について、ご案内メールをいたします。

ご寄付支援金 一冊 2000

メール info-geijyutsushi@archipelago.or.jp

2023/12/19

令和6年度芸術士を募集します

芸術士(R)とは、保育所・幼稚園・こども園に派遣される芸術の専門家のこと。イタリア北部レッジョエミリア市の幼児教育を参考に2009年高松市の委託から始まったアーキペラゴ独自の事業で、自治体を挙げて保育所に芸術の専門家を派遣する取り組みは全国初めてです。

このたび、令和6年度派遣施設(高松市、および近隣の保育所、幼稚園、こども園)で活動してくださる芸術士を募集します。

芸術活動の経験を活かして子どもたちとアートな時間を満喫してみませんか。

絵画・造形・身体表現・音楽活動等、子どもたちと一緒に関われる活動であれば表現のジャンルは問いません。

日数・条件等は応相談。書類審査と面接を行います。
※芸術士認定講座を受講することが条件です。

[業務内容]

アート活動の経験を活かした、こどもの感性と想像力の保育。

・子どもたちとの表現活動(打ち合わせ等を含む)、保育補助

・書類作成(活動記録、業務報告。PC使用)

・ミーティング参加(月1回)

1施設につき年1〜20回(月2回平均)。日程は施設と協議の上決定。その他、MTG(月1回)、イベント業務等を含む。9:00~16:00(休憩1時間)

 

職種:芸術士

業務委託契約

採用人数:5名程度。派遣先拡大につき

報酬:例)日額10,370円
交通費:報酬に含む

エリア:高松市、丸亀市、善通寺市 、まんのう町、さぬき市、東かがわ市、観音寺市、三豊市、三木町等 香川県内の保育所・幼稚園・こども園

契約期間:令和6年4月~令和7年3月末日

[応募資格]

アート活動を有していること

こどもと表現活動ができること

コミュニケーション能力があること

[応募方法]

問い合わせページにて事前に申し込みの上、所定の方法にて書類をお送りください。対面またはオンライン面接を行います。

こちら

[エントリー書類]

・プロフィール(職務経歴を含む)

・ポートフォリオ(活動経歴をまとめたもの)

[エントリー期間]

令和5年12月21日~令和6年2月29日

[採用スケジュール]

  • 応募申し込み(締め切り令和6年2月29日
  • 合否通知(令和6年3月上旬)
  • 採用決定(令和6年4月上旬)

[問い合わせ先]

NPO法人アーキペラゴ

Tel 087-813-1001

メールはこちらから

※件名を「芸術士募集問い合わせ」としてください。

2023/08/2

RNC news every.特集コーナーにて芸術士の紹介をしていただきました。

芸術士のムーさんと南口さんの活動がご覧いただけます。

2023/06/30

事業開始から15年目となる高松市の芸術士派遣事業。令和5年度の派遣先は100施設となりました。 希望する公私立保育所・こども園・幼稚園に芸術士を派遣し子どもたちとの芸術士活動を展開しています。

高松市のページです

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/youchien_hoiku/kodomoen/geijutushi_haken/index.html

 

芸術士派遣事業では、毎年参加施設の先生、芸術士で集まる懇談会を実施し交流しています。

先日、高松市美術館講堂で今年度の懇談会を行いました。

『活動のタネの見つけ方』と題して、普段の保育の中から、芸術士活動へつなげるヒントを具体的なエピソードを交えて紹介しました。

特別な道具や材料がなくても、発想次第で

芸術士活動は日常につながっていくことが大切だと考えています。

このテーマにもとづいて、長野由美芸術士より保育生活の中のテーマから実践報告をしていただきました。

 

タイトル:【イス戦争】

ある保育園の教室にひとつだけ他より高いイスが一つありました。

そのイスは「すごいイス」と呼ばれ、いつも取り合いでした。

ある日2人の男の子が、そのイスを取り合って大喧嘩!

先生も大激怒!!!

それを見た芸術士は、よし、椅子戦争をしよう!となり、

みんな一人一つのイスを思い思いに飾り、自分だけの「すごいイス」を製作。2日目はそのイスをバディとし、チーム戦でイス取り合戦をしました。

最後は次に使う子たちのために、飾りをすべて取り元通りに。

イス戦争が終わるころには、誰も「他より少し高いイス」を取り合わなくなりました。

なぜって、自分の椅子が一番だから!

子どものこころをよく観察し、そのこころの動きに寄り添っているゆみさんらしい、素敵なエピソードです。

報告の後は簡単なワークショップをしました。

「机に置かれている絵は、ある男の子が日曜日に体験したことを絵に描いたものです。

みなさん想像して、言葉や情景を考えてみましょう!」

グループトークでは普段交流の無い先生や芸術士同士で、自身の園での取り組みや、こんな時どうしてる?など活発に意見交換していました。

芸術士は毎日同じ園に通えている訳ではないので、(高松市の多くの園では月2回ペース)

園に芸術士がいない日の先生方の関わりが芸術活動継続のポイントにもつながってきます。

そのために、芸術士活動で大切にしている関わり方・マインドをもっともっと現場に共有し根付かせていけたら

更に素敵な子どもたちの環境が整っていくのではないかと思います。

 

これからも引き続き交流を深めていきましょう^^

長野さん、発表お疲れ様でした!

参加してくださった先生方、芸術士の皆さん、お疲れ様でした!!

2022/12/9

10月に行われたマルタスでのトークイベントの様子がホームページに掲載されました。

芸術士®︎の始まりのことや、ピンちゃんからの子どもたちとの関わり方をお話しさせていただきました。

パネル展も実施しました。こちら

 

コロナでしばらくこのような機会を控えておりましたので、

改めて、自分達の活動や考えを伝える・交流することの大切さを実感しました。

今後も何かの形で交流の場を持ち続けられたらと思います。

来年度も丸亀の保育所のみんな、待っててねー!!!

丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館や、マルタスなどはぜひ皆さんにも訪れていただきたいスポットです。

また、マルタスの緩やかで暖かいホスピタリティーを感じながら

心地よくリラックスしてお話が出来ました。

ありがとうございました。

2022/12/2

早いもので今年も締めくくりの時節となりました。

 

芸術士活動視察受け入れはコロナ禍の影響を受け、3年間自粛しておりましたが

ご要望の声を受け11月に視察ツアーを再開いたしました。

ご好評にお応えし、第2回目のツアーご案内です。

 

特定非営利活動法人アーキペラゴでは、「芸術士」と呼ばれるアーティストを保育施設に派遣し、子どもたちに寄り添い、一人ひとりの価値観や可能性を尊重し育む取り組みをおこなっています。この取り組みは、イタリアのレッジョ・エミリア市で行われている幼児教育アプローチをヒントに始まりました。

この事業はアーキペラゴが行政や自治体から委託を受け運営しており、自治体が独自に取り組む保育支援の事例としては全国で初めての試みです。『行政』『芸術士』『保育者』三者の連携によって、子どもたちの発想や表現を見守り、豊かな保育環境をつくることを目指しています。

内容は第一回目と同様で保育園での活動視察とアーキペラゴ事務所でのレクチャーを含む1日の視察ツアーです。前回ご参加が叶わなかった皆様、この機会にご参加下さいますようご案内申し上げます。

 

1.日程 1月25日(水) 8:20~15:30※時間は目安です

限定6名!!

※このツアーは定員に達しました

*先着順となっております

*締め切りは1月23日(月)まで

2.料金

価格12000円(税込)

活動冊子、視察代 (交通費と昼食代が別途必要です)

3.当日スケジュール

:20 琴電瓦町駅改札前 集合

9:30~  保育園視察開始

12:00~  移動、昼食

14:00~  アーキペラゴ事務所にてレクチャー

15:30   終了

 

*スケジュールは目安です。当日の状況により前後する場合があります。

*公共交通機関を利用し移動します。

*アーキペラゴスタッフが引率します。

4.問い合わせ先

芸術士ホームページ お問い合わせ よりご参加の旨ご連絡ください。

*受付後、ツアーの詳細を送らせて頂きます。

お問い合わせ

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